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土方歳三愛用の横笛(龍笛)を佐藤家で発見いたしました。
5月3日付『読売新聞の朝刊』多摩版でもトップで掲載されました
現在、佐藤彦五郎新選組資料館で展示、公開しております

新聞記事は新聞社の掲載許可を頂き掲載しています。
土方歳三愛用の!?横笛   日野 義兄子孫宅で発見

幕末に活躍した新選組副長・土方歳三が愛用していたとみられる竹製の横笛が見つかっていたことが分かった。
歳三の義兄・佐藤彦五郎の子孫で、「佐藤彦五郎新選組資料館」(日野市日野本町2)館長の佐藤福子さん(50)が、自宅の納戸から発見した。 

福子さんは「歳三には鬼の副長というイメージがあるが、笛を吹く意外な一面があったことを知ってもらえたら」と話している。

彦五郎は、歳三の姉・ノブの夫で、後の新選組局長・近藤勇とともに天然理心流を学んだ。新選組が結成された後は、資金援助を続けていたことでも知られ、 佐藤家には今も、近藤勇の書いた掛け軸や沖田総司がしたためた手紙など、新選組ゆかりの品が数多く残されている。

横笛は昨年10月、福子さんが納戸に保管されている古文書などの資料整理をしていた際、和だんすの中から見つけた。 笛が出てきたのは初めてで、さらに今年1月には、横笛を持った福子さんの祖父・仁さんの写真が載った1951年の新聞記事も見つかった。 その記事の写真説明には「土方愛用の笛を吹く子孫の佐藤仁氏」と記されており、福子さんは「歳三が使用していたものでは」と気付かされた。

笛の長さは約40センチ。紙で作られたサヤと、笛を入れる絹製の袋も一緒に和紙に包まれていた。

2日に古美術商の鑑定を受けたところ、漆の状態から江戸中期に作られた可能性が高いことも分かった。福子さんによると、彦五郎や歳三の兄・為二郎は浄瑠璃などをたしなんでいたといい、歳三も周囲の影響を受けて、笛に親しんでいたことが推測できるという。

NHK大河ドラマ「新選組!」の時代考証を担当した歴史作家山村竜也さん(45)は、「歳三が笛を吹いていたという話は文献でも見たことはない。
しかし、佐藤家には歳三が笛を愛用していたと長く伝承されていたことが新聞記事からうかがえる。信頼性は高く、貴重な遺品だ」と話している。

この笛は3日から、「佐藤彦五郎新選組資料館」で特別展示される。入館料は大人500円。小中学生300円。
問い合わせは同資料館((電)042・581・0370)へ。

(2007年5月3日 読売新聞)